ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「…付き合ってないわ。あの日だって、酔ってフラフラになった私を送ってくれただけ」


あのチャラ男…狼にならなかったのか。
感心感心……じゃなくて!


「送ってもらって……何もなかったのが不満なの?
大切な部下なんだから、当然のことなんじゃないかな?」

「藤枝室長、優しいもんね〜」

三奈ちゃんも言う。


「………」


ん?井川さん、どうした?
私たち…言葉を間違えたか?

返事をしない井川さんの顔をのぞき込む。


バン!


井川さんが、テーブルに手をつく…というより叩く。


「「ひぃっ!」」


その音にビックリして、少し飛び上がる三奈ちゃんと私。






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