ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
駅からの帰り道、拓海と手を繋いで歩く。

8つ年下の恋人。

中学生の頃に流行ったドラマ、流行った歌、流行った物が違ってて、世代の違いを感じることもあるけれど、夢に向かって頑張ってる拓海が好き。

『真里さん』と太陽のように明るく笑う拓海に会えば、仕事の疲れもぶっ飛んでしまう。




「真里…愛してる」


私のことを『真里』と呼び、いつもの無邪気な男の子から、鋭く激情を秘めた目に変わる時、愛おしさが溢れる。


「拓海。私も愛してるわ」


その瞬間、物凄く嬉しそうな拓海と目が合った。


この幸せが崩れることがあるなんて、想像すらしてなかった。





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