ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
冷凍庫……気がつかなかった。
見ると、キューブ状に凍らせたスープがあった。


電子レンジで温めると、部屋が、いつもの優しい香りに包まれた。

オニオンスープ…作ってくれてたんだ。


メール画面を開く。


「おはよう。スープの作り置きありがとう。
拓海のオニオンスープは、美味しいよ。
今日も、頑張れる。ありがとう!」


送信…と


拓海のオニオンスープを飲んでいると、元気が出た。


バタバタと支度をし、写真たての中で笑う拓海に
「いってきます」と告げる。

履き慣れた7センチヒールに足を入れると、一気に戦闘モードだ。

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