ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
拓海は、毎日メールをくれる。
『おはよう。万里さん』
『大阪の地下街に、たこ焼きのスタンドバーがあるよ!万里さんも連れて行きたい』
『大阪城のマッピング、すごい綺麗だよ』
画像付きのメールが来たりした。
以前なら、素直に喜べたメールも、素直に喜べなくなっている。
「おはよう。拓海」
隣に誰か寝てるの?
「たこ焼き…美味しそうだね!」
誰と食べてるの?
「マッピング…直に見たいな」
ねえ、誰と一緒に見てるの?
問い詰めたら、そこで終わってしまう。
聞きたいことを、全て胸の中に飲み込んだ。
そして、金曜日に私も大阪へ行くことを、あえて知らせなかった。
『おはよう。万里さん』
『大阪の地下街に、たこ焼きのスタンドバーがあるよ!万里さんも連れて行きたい』
『大阪城のマッピング、すごい綺麗だよ』
画像付きのメールが来たりした。
以前なら、素直に喜べたメールも、素直に喜べなくなっている。
「おはよう。拓海」
隣に誰か寝てるの?
「たこ焼き…美味しそうだね!」
誰と食べてるの?
「マッピング…直に見たいな」
ねえ、誰と一緒に見てるの?
問い詰めたら、そこで終わってしまう。
聞きたいことを、全て胸の中に飲み込んだ。
そして、金曜日に私も大阪へ行くことを、あえて知らせなかった。