ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
程なくして、新大阪方面の列車が到着し、藤枝さんと乗り込む。

指定が取れたのは、三人掛けの座席。

「河田さん、窓際へ行って」

窓際へ押し込まれ、隣に藤枝さんが座る。

その隣には、怖そうな男性が座った。

「ありがとうございます」

小声で、藤枝さんにお礼を言う。

「どういたしまして」

フッ…と、柔らかく微笑んだ。





今夜はパーティーがあるから、拓海を見に行くのは諦めよう。


拓海…


今朝、私からメールしたけど、返事はなかった。既読も付かない。

忙しいのかな…




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