ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
会議の冒頭、予定どおり、藤枝さんが挨拶をする。
いつもの着崩した服装ではなく、今日は、アルマーニのスーツをサラッと着こなしている。
株主総会の時も思ったけど、藤枝さんって、きちんとした服装も似合うんだ。
チャラ男には見えない。
うまく化けるなぁ。
「…河田さん……聞こえてるから。俺のことチャラいって思ってるの?」
いつの間にか挨拶が終わったらしく、藤枝さんがすぐ隣に来ていた。
心の声が、だだ漏れだったようだ。
「………」
「傷つくなぁ。俺の挨拶…聞いてなかったでしょ。
書記なのに…」
シュンと耳が垂れた子犬のようだ。
「あ…いや、記録は、ちゃんと取りますよ?」
ニコリと笑ってみせる。
いつもの着崩した服装ではなく、今日は、アルマーニのスーツをサラッと着こなしている。
株主総会の時も思ったけど、藤枝さんって、きちんとした服装も似合うんだ。
チャラ男には見えない。
うまく化けるなぁ。
「…河田さん……聞こえてるから。俺のことチャラいって思ってるの?」
いつの間にか挨拶が終わったらしく、藤枝さんがすぐ隣に来ていた。
心の声が、だだ漏れだったようだ。
「………」
「傷つくなぁ。俺の挨拶…聞いてなかったでしょ。
書記なのに…」
シュンと耳が垂れた子犬のようだ。
「あ…いや、記録は、ちゃんと取りますよ?」
ニコリと笑ってみせる。