ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「……ったく、危ない。人にぶつかるから。
河田さんは、こっち側を歩いて」
どうやら、前方から来たサラリーマンたちに、ぶつかりそうになったらしく、藤枝さんに叱られる。
繁華街だから、飲み屋も多く、酔っ払った人たちで溢れている。
「あ、ありがとうございます。藤枝室長」
申し訳なさそうに言う私に、
「ねえ、仕事は終わったんだから、室長は付けないでいい。いつまでも、仕事してる気分になる」
不満そうな藤枝さんが、私を見てる。
「…はい。じゃあ、藤枝さん?」
「『隆洋さん』でもいいよ?」
ニヤリと笑う。
「…それは、彼女さんに呼んでもらってください」
河田さんは、こっち側を歩いて」
どうやら、前方から来たサラリーマンたちに、ぶつかりそうになったらしく、藤枝さんに叱られる。
繁華街だから、飲み屋も多く、酔っ払った人たちで溢れている。
「あ、ありがとうございます。藤枝室長」
申し訳なさそうに言う私に、
「ねえ、仕事は終わったんだから、室長は付けないでいい。いつまでも、仕事してる気分になる」
不満そうな藤枝さんが、私を見てる。
「…はい。じゃあ、藤枝さん?」
「『隆洋さん』でもいいよ?」
ニヤリと笑う。
「…それは、彼女さんに呼んでもらってください」