ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「お待たせしました。藤枝さん」
思わず、その横顔に見とれそうになり、慌てて藤枝さんに声をかけた。
視線を、窓の外から私に移した藤枝さんは、
「早かったね。大きな荷物は、ここで預かってもらおう」
「はい。助かります」
小さなバッグだけを持ち、藤枝さんと大阪駅から奈良方面の近鉄電車に乗ると、あっという間に奈良に着いた。
春日大社のある奈良公園には、たくさんの鹿たちが歩いたり、休んだりしていた。
のんびりと、横断歩道を渡る鹿もいる。
信号なんかお構いなしだから、鹿に気付いたドライバーが、ブレーキを踏む。
思わず、その横顔に見とれそうになり、慌てて藤枝さんに声をかけた。
視線を、窓の外から私に移した藤枝さんは、
「早かったね。大きな荷物は、ここで預かってもらおう」
「はい。助かります」
小さなバッグだけを持ち、藤枝さんと大阪駅から奈良方面の近鉄電車に乗ると、あっという間に奈良に着いた。
春日大社のある奈良公園には、たくさんの鹿たちが歩いたり、休んだりしていた。
のんびりと、横断歩道を渡る鹿もいる。
信号なんかお構いなしだから、鹿に気付いたドライバーが、ブレーキを踏む。