ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「やば…、また、そんな目をして……」

そんな目って…

いったい、私はどんな顔してるんだろう。


「………」

何て言ったらいいのか分からなくて、ジッと藤枝さんを見つめる。


ふわりと、ふいに身体が温かくなる。

藤枝さんに抱きしめられた。


「河田さんが、ずっと何か悩んで、壊れてしまいそうで…見てられない。
俺じゃ、力になれない?頼りにならない?」


私を抱きしめていた手が、少し強くなった。

応えるように、藤枝さんの背中に回した手に、力を込めた。


「十分です。もう…十分に力をもらってます。
私は、弱くて…うじうじと悩んでしまってる…
どうしようもない人間なんです」








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