ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
父は仕事が忙しく、夕食を三人そろって食べた記憶は数える程しかない。

忙しい父だったけど、母や私と過ごそうと努力はしてくれていた。

父は、朝早く出かけ、帰りは遅かった。

私は、めったに会えない父に手紙を書いた。

その日の出来事、嬉しかったこと、悔しかったことを日記を書くように、父に宛てて書いていた。

初めは手紙だったけど、いつからか一冊のノートに書くようになっていた。


・・・・・


『お父さん、国語のテストが95点で、クラスで一番だったよ。国語大好き』


『クラスで一番か。すごいじゃないか!
お父さんも国語は好きだよ。頑張れよ』

・・・

『チョコレートありがとう。一粒ずつ大切に食べるよ』


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