ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
「こんばんわ」
隣から声がかかる。
「……」
声をかけてきた矢神さんをジッと見つめる。
「駅前のコーヒーショップにいた子だよね?」
地味女とバレてない?
「……」
私の瞳をジッと見つめる矢神さん。
「"何のために生きるのか"」
バレてないのか…
クスッ
「"その謎を解くために生き続ける"
でしょ?覚えてるわ」
口調も地味女とは変えてみる。
「隣に座っても?」
「ええ、どうぞ?」
矢神さんと並んでカクテルを飲む。
ジーッ…
私の右腕を凝視する矢神さん。
「……」
この人…人をジッと見るの癖なのかな。