ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
気付く男
*矢神side*
間違いない。
彼女は平川 琴子だ。
コーヒーショップであった女。
綺麗に切り揃えられた形の良い爪。
見覚えがあった。
『出し巻き卵、食べたいですか?』
差し出された弁当箱に添えられた手。
そして、ホクロだ。
彼女のうなじのには、極小さなホクロがある。
黒髪を後ろで束ねてる彼女を、後ろから見た時に気付いた。
少し離れたスツールに腰掛ける女を視界に入れる。
整った顔立ち、透き通るような白い肌、ブルーのアイラインで囲んだ大きな瞳はキラキラしてて綺麗に澄んでいる。
淡いイエローのカットソーの上に、透け感のある生成りの七分袖のシャツを羽織り、大きめな花柄のタイトスカートをはく女。
会社の行き帰りに見かけるダサい格好と真逆だ。
平然を装っているようだが、俺に気付いた彼女は、たぶん動揺してる。
面白い。からかってやるか。
そんなイタズラ心だった。
間違いない。
彼女は平川 琴子だ。
コーヒーショップであった女。
綺麗に切り揃えられた形の良い爪。
見覚えがあった。
『出し巻き卵、食べたいですか?』
差し出された弁当箱に添えられた手。
そして、ホクロだ。
彼女のうなじのには、極小さなホクロがある。
黒髪を後ろで束ねてる彼女を、後ろから見た時に気付いた。
少し離れたスツールに腰掛ける女を視界に入れる。
整った顔立ち、透き通るような白い肌、ブルーのアイラインで囲んだ大きな瞳はキラキラしてて綺麗に澄んでいる。
淡いイエローのカットソーの上に、透け感のある生成りの七分袖のシャツを羽織り、大きめな花柄のタイトスカートをはく女。
会社の行き帰りに見かけるダサい格好と真逆だ。
平然を装っているようだが、俺に気付いた彼女は、たぶん動揺してる。
面白い。からかってやるか。
そんなイタズラ心だった。