ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
12年前の冬


『人殺し!
どうして来るの…帰って! 』


燃えるような瞳で俺を睨みつけた女の子


もう12年も経つのに、昨日のことのように鮮明に思い出す。

社長に就任した俺は、トリニティのために、がむしゃらに働いた。

一年かけて、業界トップの企業と言われる基礎を築いた。

競合他社と競り勝ち、どんどん昇りつめていった。

どんなに実績を上げても、どんなに表彰されても、常に浮かぶのはあの光景だ。


俺は許されないのか?



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