ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
私を押し込んだと同時に、内側から鍵を掛けた。

椅子に座らされる。


ちょっ…何?


突然の出来事に声も出せない。

「………」


ドキドキドキ…


「ハアァァ…落ち着いて」

頭上から、矢神さんの溜息まじりの声が降ってきた

きょとん…と、矢神さんを見つめる。


「……」


「あのさ…無意識だと思うけど、
その顔、ヤバイから」


へ?顔がヤバイ⁇ 私の顔…変?

「……っ!」


「変顔とかじゃなくて」


あ…また読まれた。


矢神さんが、私の頬を包み込むようにそっと触れる。


わーわーわーーっ⁉︎


「……」


何にも言えなくて、矢神さんをジッと
見つめる。



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