ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
頬を包んだまま、さらに近付いた矢神さんが、小声で囁くように、

「そんな潤んだ瞳で見つめられたら
ヤバイんだ…」

「ヤバイ…ですか?」

どうヤバイのー?

なんか…矢神さん、耳が赤い。

「あーもう!
そんな顔されるとキスしたくなるの。
分かったら、サッサと顔洗ってこい!」

ひえーーっ!
鈴村さん並みに怖いよ!

大慌てで、会議室から出ようとする私に

待って…とメガネを渡してくれた。







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