好きとか絶対ありえへんっ
歩夢は今何を思ってるかわからんけど、目を合わせてくれたことだけでも十分嬉しい。



「なあ歩夢」


「ん?」



歩夢の目をしっかり見て



「俺やっぱり今でも歩夢のこと好き


俺ともう1回付き合ってくれへん?」


はっきりと伝えた。


もちろん振られる前提で



俺は想いを伝えられたらいいと思った



「…考えさせてほしい。」



歩夢から出た答えは、予想外のものだった。


絶対振られると思ってたから、考えてくれるだけでも心が舞い上がる



「わかった」



歩夢は安心したように頬を緩ませた



かわいい。



自分から振ったのにこんなことを思ってしまう俺はほんまにバカやと思う。




「あたし、ちょっと前に言われてたら多分オッケーしてたと思う。」



「え?」



俺はもう遅いってことか…



「あたし、別れてからも春馬のこと好きやった




春馬がいろんな女の子と一緒におるの見て、よく屋上で泣いてた」



歩夢から告げられた真実。



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