好きとか絶対ありえへんっ
「好きとか絶対ありえへんっていっつも言って…「絶対?」


あたしの言葉を遮るように拓人が言葉をかぶせてきた


「絶対?絶対にありえへん?」


拓人はあたしから目を離さず、真剣な瞳そのもの。


「…」


最近それがわからんくなってきた。


昨日春馬と話してみて、春馬がまだあたしを好きってことを知った。




前やったら絶対に春馬と付き合ってたのに、あたしは拓人に揺らいでる。


拓人を好きってことが絶対にありえへんってことではないってこと…?



「ちゃんと言って。わからんから…


自分の都合いいように受け取ってしまう。」



拓人は儚げに微笑んだ。



「…」


ちゃんと自分の口から言わないと…
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