好きとか絶対ありえへんっ
終業式から数日



「今日楽しみやな!


クラスの子と大勢で遊ぶとか、今までのあたしたちやったらありえへんもんな」



「うん、そうやな


ほんまに浮いてたもんな、あたしたち」


「うんうん」



あたしと奈美はそう言って顔を見合わせ笑いあった。



ほんまに今のクラスには感謝の気持ちでいっぱい。



今日はクラスで行くって言ってた初詣



「川瀬!山口!


待ってたで!


これで全員揃ったし行こっか!」



今井君が遠くから歩いてくるあたしたちを見て、声をかけてくれた



「あたしたちが最後やった?


ごめん!」



「ごめん!」



あたしたちが謝ると


「大丈夫やで!」



「そうそう!あたしたちも今来たばっかりやし!」


みんなが口々にそう言ってくれたので



心が温かくなった
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