好きとか絶対ありえへんっ
誰か助けて……



心の中でそう叫んだ時



フワッと後ろから温かいものに包まれた



あたしはこの温もりを知ってる



「拓人……??」



後ろを振り返ると息を切らした拓人があたしを抱きしめていた


走ってきてくれたんかな…?



「は?お前誰?」



「お前もこいつと遊びたいとか?」



ニヤニヤしながら男2人はあたしたちに近づいてくる




「悪いけど、こいつ俺の女なんで



怖がらさんといてもらえますか?」



そう言ってあたしを抱きしめる力を強めた。



「チッ

なんやねんほんまに彼氏おったんかよ」



「もう次行こ」


そう言って男2人は去っていった
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