好きとか絶対ありえへんっ
多分親父が亡くなったことはもう聞いたんやと思う



歩夢は俺の横にそっと座り何も言わずに俺の背中を優しくさすってくれた



その優しさにまた涙が込み上げてきて。



俺はしばらく泣き止むことはなかった。



親父が亡くなった日は木曜日で、お通夜や、葬式があって、金土日はほとんど寝ずに過ごした



月曜日からは学校に行ったけど、友達の話も授業も全然頭に入ってこうへんかった。




多分この時の俺は抜け殻みたいやったと思う。



それから二ヶ月ぐらい経ったある日



俺と歩夢は日直で教室に残ってた

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