好きとか絶対ありえへんっ
「え…」



びっくりして思わず声を漏らしてしまった。


拓人…


確かに、図書室にある席に拓人が座っていた


あたしは目が合わへんように咄嗟に俯いた


「ん?どうかした?」


あたしを心配して、日向君が声をかけてくる


「あ、いや、何もない…」


もう一度拓人を見ると目があった







けど、すぐに逸らされてしまった



「なんなん…」



あたしは泣きそうになるのを必死に堪えて席に座った



「今日何決めるんやろ〜」


「気になるな!


あたしはめんどくさいことしたくない!」



担当の先生がくるまで拓人のことを思い出さないように、必死に作り笑いをして日向君といっぱい話した
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