好きとか絶対ありえへんっ

「笑うなって！」


「もう面白すぎて。あはは…」


「もう諦める」


拓人はあたしの笑いを止めることを諦めたらしい


「あ、あたしからも1つ。」


「ん？なに？」


「あたしが保健室で拓人を飛ばした日女の子に手組まれてもふりほどいてなかった…」


あたしは根に持つタイプやからな？


「あれは…


俺が頑張って走ったのに、歩夢褒めてくれへんかったから不貞腐れて、ふり払うのもめんどくさかった」


「…」


そんなん言われたら照れるしかない。


「拓人！」


「なに」


「好き！」


「不意打ちはずるい…」


拓人は顔を赤く染めてあたしを抱きしめた


「歩夢のこと何よりも大切にするから」



「うんっ…」


しばらくの間、あたしは拓人の腕の中で包まれていた