好きとか絶対ありえへんっ
「歩夢、好き。ほんまに好き」


「あたしもやで?」



そう言ったけど、拓人はなぜか納得していないかのように少し険しい顔をする。



「多分、今は俺の方が好きって気持ちが強いと思う。


けど、いつか俺が歩夢を思う気持ちと同じぐらい好きって思ってもらえるように頑張るから」



もうこれ以上ないぐらいにあたしも拓人が好きやのに。



「ありがと。」



けど、拓人の頑張ってくれる姿、見たいかも



って思うあたしは相当性格が悪い。



「うん、それより今日ネックレスつけてないやん」



拓人はあたしの首元を指す



…言ってくると思ってた。
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