好きとか絶対ありえへんっ
荒川くんは5組ある中の2位


1位の子は一年で一番足の速い子やと思う。



だから荒川くんはだいぶ速い。


ほとんど1位と差がない状態で奈美にバトンを渡した。




奈美は中学のときよりも足が速くなってて、1位になった。




「優勝は5組ちゃうー?」


「だってあの子らみんな速い子やもん」



周りからそんな声が聞こえる。



あたしも頑張らないと




「はい!歩夢!行けー!!!」



「うん!」


奈美からバトンを受け取り、あたしは走り出した



後ろとの差はどんどん出来ていき、拓人までの距離は後20メートルぐらいになった



カランカラン…




え!?うそやろ!?


あたしは後ちょっとのところでバトンを落としてしまった。


しかも結構後ろの方に落としてしまったから、取りに行くのに時間がかかる



あたしは慌てて取りに行ったけど、もう3人に抜かれていて、あたしの後ろには1人しかおらんかった。
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