好きとか絶対ありえへんっ
けど、美由希さん多分おるはずやし…



よし、押そ!

ピンポーーン


インターホンの音が鳴り響いた


「はい」



インターホンに出たのは美由希さんやった


「歩夢ちゃん?


今下行くわね〜」



ふう……



拓人じゃなくて安心した…


あたしはそっと胸をなでおろしていると、中から美由希さんがでてきた




「こんばんわ〜


これお母さんが美由希さんに届けて〜って!」


あたしは美由希さんにりんごの入った袋を差し出した。




「あらありがとう〜」


拓人のお母さんは嬉しかったのか、とても笑顔になった



「じゃああたしは帰ります」


「あ、ちょっとまって、歩夢ちゃん



最近拓人なんかあったか知ってる?」



帰ろうとすると、美由希さんに止められて、拓人のことを聞かれた



「…えっと、なんでですか?」


「なんか様子が変でね〜



最近ずっとボーっとしてるのよ〜」
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