好きとか絶対ありえへんっ
「はぁ……。」


思わずため息がこぼれた


それにしても…気まずすぎるやろ。


拓人にチラッと目を向けてみると、黙々と掃き掃除をしていた。


あたしは散らばっていた資料を棚に直していく。



会話もなしに自然と役割が決まった



なんか、あたしが拓人とこんなに話さんとか多分初めて。



ちょっと言い合いになった時でも、1日経てばお互いその日のことは忘れて、普通に話してた



「なあ」


ドキッ


いきなり拓人に話しかけられた


「な、なに??」


「あの時はごめん。


前みたいに普通に話したい」



拓人の言っているあの時とは


保健室の時なのか、リンゴの日の時なのか。




それとも…


キスした日のことなのか。


考えてもわからんかった
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