好きとか絶対ありえへんっ
自分から春馬のこと思い出す時間作るんやったら、違うこと考えていこ。


「うん!応援してる!



春馬君なんか忘れちゃえ〜!!」



「ちょ、奈美声でかい!」


大声で叫ぶ奈美を止めながら、あたしは微笑んだ。


こんな友達がおることにほんまに感謝した。



ーーーー



「おい、一緒に帰ったる」


「なんでそんな上からやねん…」




「傘に入れたる言うてんねんから感謝しろや」



…。


今日は昼からいきなり雨が降り出した。



で、傘を忘れたあたしは靴箱で立ち尽くしていた



そこに現れたのが拓人。



本音を言うと、めっちゃ傘に入れて欲しい。


濡れたくないし



けど、ここでありがとう。


なんて素直に言われへんバカなあたし。
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