好きとか絶対ありえへんっ
「…っ。照れてないしそんなんいらん!」
あたしは目を瞑って、拓人を思いっきり突き飛ばした。
あーあ。
前と同じ。また拓人傷つせてしまった…
「冗談やから!
ごめん、俺飲み物買ってくるから待ってて」
拓人は笑ってごまかしてたけど、少し悲しそうな顔をした
…なんで?
それになんであたしこんなドキドキしてんのよ。
拓人が去っていった今も胸の高鳴りはおさまらんし…
あたしは目を瞑って、それ以上考えないようにした
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「冷たっ!!
こんな寒いのにこんなもんほっぺにあてたら、あたし凍るやん!!」
「お前が凍ったら心の底から笑ったるわ」