オフィス・ラブ #another code
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────────…
「最低ですね、新庄さんて」
悔しそうに言う大塚は、純粋に可愛い。
確かに最低かもしれない。
自分でもそう思う。
ふとしたきっかけで初めて家に招いた彼女が、普段は見せない、髪を上げた姿でバルコニーにいるのを見た時。
以前ここに住んでいた存在を、少しばかり意識している様子を見せた時。
つい大人げなく、いたずらを仕掛けたくなった。
素直な彼女は、期待以上に綺麗に引っかかり。
強がって、悔しがって、腹を立てて、最後にどこか安心したようだった。
心の中で詫びる。
中途半端なまま、楽しむだけ楽しんで、申し訳ない、と。
でもそれを許しているのは、大塚だ。
最近は、そんな開き直りに似た思いもあった。
大塚が許すから、自分は図に乗る。
心から悪いと思っているけれど。
もう少し、このままでいさせてほしい。
そのうち何か、つかめる気がするから。
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「最低ですね、新庄さんて」
悔しそうに言う大塚は、純粋に可愛い。
確かに最低かもしれない。
自分でもそう思う。
ふとしたきっかけで初めて家に招いた彼女が、普段は見せない、髪を上げた姿でバルコニーにいるのを見た時。
以前ここに住んでいた存在を、少しばかり意識している様子を見せた時。
つい大人げなく、いたずらを仕掛けたくなった。
素直な彼女は、期待以上に綺麗に引っかかり。
強がって、悔しがって、腹を立てて、最後にどこか安心したようだった。
心の中で詫びる。
中途半端なまま、楽しむだけ楽しんで、申し訳ない、と。
でもそれを許しているのは、大塚だ。
最近は、そんな開き直りに似た思いもあった。
大塚が許すから、自分は図に乗る。
心から悪いと思っているけれど。
もう少し、このままでいさせてほしい。
そのうち何か、つかめる気がするから。