偽恋
顔に伝った違和感、ゆっくり伝わる明るさが自然と俺の目を開けさせる。
まだ微睡む頭を起こしながら目を窓に向けた。

「…朝か…くそ…」


目から溢れた水滴を拭いゆっくりと起き上がる。
朝の寒さを感じながら冷蔵庫に直行した。
オレンジジュースを手に取り直接パックに口をつける。

「はぁ…仕事しなきゃな…」

飲みかけになったパックを片して伸びをひとつ。
ふうっと深く息を落として着替えを始めた。
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