同居ノススメ

「桃、楽しい?
気に入ったもの見つけられた?」

「うん!!すっごく楽しいよ。
つれて来てくれてありがとう。

いっぱい欲しい物があって、
選びきれないね?」

「そっか!それは良かった。
で・・提案なんだけど・・

手繋がない?

俺、桃と
はぐれそうで怖いんだけど・・・」

「あっ!ごめんね、

いつも買い物って1人だったから
自由に歩き回っちゃってた。

慎太郎、疲れた?
そろそろ決めて買って帰ろうか?」

と慎太郎の様子をうかがいながら
伝える桃。

「ううん、

疲れたとかじゃなくて、

俺も桃がどんなものに
興味あるとか知りたいし、

一緒に選びたいから、
手、繋いでほしいなー」

「うん、わかった。
一緒にみよっか?」

と言い、桃は
左手を差し出してきたので
慎太郎は手を繋いだ。

桃の手は女性にしては
大きめだけど、指が長く
ネイルをしてない爪の先まで
綺麗で、慎太郎は思わず、
指を絡めて手を繋ぎたくなった。


一方、桃は・・・

男性というのは、

女性の買い物に
いちいち付き合いたくないもの

と信じて疑っていなかったので
慎太郎の反応と考え方は新鮮で
嬉しくなった。

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