同居ノススメ
料理が次々運ばれてくる中
先に口火を切ったのは
やはり亜紀だった。
「で?
その桃を看病をしてくれた
殿方とは、どんな調子なの?」
「ちょっ・・
なんで殿方ってわかるの?
女性かもしれないじゃない?」
といった時点で桃は
「はっ!」とした。
それを聞き逃さなかった亜紀は
「はい、桃、アウトー!!
『かもしれない』
って言っちゃたから、相手は男性ね?」
と
断定する亜紀。
あぁ・・
もう何も隠し切れないと思い
桃は、
園長に話した時と同じように
慎太郎との出会いと
同居の経緯を話し、
そこから
今に至るまでの話をした。
亜紀はたまに相槌を打ち
唐揚げを食べ、ビールを飲みながら
桃の話に耳を傾けた。