同居ノススメ

さらに慎太郎は

「桃が帰って来て

安心して・・
思わず抱きついちゃた・・」

というと

桃の顔を見つめたくなり
両手で桃の頬を包み込んだ。

桃の頬は
お酒と今の状況に
赤くなり熱を帯びている。

少し恥ずかしそうに
視線を外そうとするも
慎太郎はそれを逃がさない。

桃も観念したかの様に
慎太郎を見つめていると、

『ぎゅるるる・・・ぐぅ・・・』

という慎太郎のお腹の音とともに
雰囲気が一変した。

2人の視線が慎太郎のお腹に
向かうとさらに

『ぐぅ・・・』と訴えてきた。

「えっ?もしかして・・
お腹、空いてる?」

と桃が口を開くと

「うっ・・うん」と
渋々答える慎太郎。

「飲み会・・は?」

「うん、まあ・・」と
答えにくそうにしたので


「とりあえず中に入って、
なんか作ろうか!?」

と言い冷蔵庫に足を向ける桃に
ついていく慎太郎。


『ホント!!!
タイミング悪い、俺の腹ーーー!!!!』



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