同居ノススメ

2人が立ち去ったあと
桃は一気に力が抜け、
椅子に腰を下ろした。

慎太郎は、
なんとなく事態を飲み込めたが
敢えて口には出さずにいると

「あははは!!」

と突然、
お腹を抱えだし笑い出した桃に
少し驚いて

「どした?」
と少し心配しながら聞くと

「だってさ!!あははは!

おかしかしいでしょ!?
半年前までよく知ってた人が、

全く知らない人みたいに
なってたんだよ?

ね?慎太郎も見た見た??

わたしたちの年代で
外に出かけるのに
あのお揃いのスウェット姿!

有り得ない!!絶対無い!

あはは!!」と

笑い続けていた。

桃は、りょうから
最後に吐き捨てられた言葉なんか
物ともせず、笑い続けていた。

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