同居ノススメ

向きあいながらの朝食は
今までと同じはずなのに

昨日までとは
違った景色に見える。

すると慎太郎が・・・

「桃って・・
お母さんみたいだな?」

と呟いた。

桃は、
ちょっと不貞腐れたように
サンドイッチを頬張りながら

「それってどういう意味?」

と聞く。

「今まで言われたことない?」

「ん・・あるよ。
母親みたいに口うるさいって」

「いやいや、
そこじゃないんだよね・・
俺が思ったのは。」

「じゃあ、どこがお母さん?」

「母性に溢れてるってとこ。

だから、俺は桃の隣だと
よく眠れるのかな・・・
って思ったんだよ。

今までの男は、見る目ないな!

これからは、
俺だけにそういう姿見せてね」

と言うと
いままでの男性と違う観点からの

慎太郎の言葉に、
ドキッとし嬉しくなり

「そういう意味なら許す!
ありがとう、慎太郎」

と桃は照れながら言った。

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