同居ノススメ
すると
慎太郎は核心的な部分を
突いてきた。
「桃・・・
こんな広い部屋に一人暮らし?
しかもベッドもあんなに広いし・・」
というと・・
桃の表情がみるみるうちに
暗くなっていき、うつむきながら
自分自身を腕で抱え込みながら
小さな声で、
「そっ・・そんなこと・・・
あなたには関係ないですよね?
もういい加減、
踏み込まないでくれますか?
さっさとお引き取りいただいて
いいですか?
今日は、本当に
ありがとうございました」
と遮断するように言うと
ふわっと
温かな何かに包まれ、
桃の目から
涙がポロポロと落ちてきた。