同居ノススメ
こうして基本的なルールは
でき、連絡先の交換も終えた。
そして寝室に入った時に
桃は重大なことに気がついた。
あっ・・ベッドが・・
1つしかない・・・
うちには布団もない。
呆然と立ち尽くしている桃の後ろから
慎太郎がベッドに目を向け、
「そういえば・・あはは!
ベッドが1つだね。
どうしよっか!?
桃と・・・一緒に寝てもいい?」と
あっけらかんと聞いてきた。
ここでモゴモゴと
躊躇って受け答えすると
自分が襲われる前提の勘違女だと
思われかねないとおもい、
意を決して桃も
「そうだねーここはうっかり!
まあ、おっきなベッドだし
今までもわたししか寝てないから
問題ない?よね?」と
平気なふりをして
先に布団に潜った。
その言葉をきいて安心し
慎太郎も
「桃がそう言ってくれるならー」と
ベッドに潜り込んだ。
「おやすみ」と寝る慎太郎に
安心した桃も
「おやすみなさい」といって
眠りについた。