同居ノススメ
一緒に迎える朝
アラーム問題
ピピッ・・ピピッ・・・
規則正しい無機質な音が
寝室に鳴り響く。
カーテンの隙間からは
日が差し込み、
天気がいいことを
知らせてくれている。
スマホのアラーム設定してたかな・・
と桃は、微睡みの中、
手探りで音の在り処を探す。
ゴソ・・・カサ・・・
カサッっ・・・
トンっ・・
するとなにかが指先に触れた。
自分ではない、他人の・・
肌・・
しかも地っ・・肌?っぽい。
それがわかると桃は
思い切り手を引っ込めて
「わっ!!!わあ!!!!」
と声を上げてしまった。
その声に反応するかのように
その肌の持ち主は、
気だるそうに
桃の方に体を向けて
「んっ・・桃?・・・
おはよ・・・どしたの・・・?」
と慎太郎は、
目をつぶりながらも口角を上げ
少し笑っているような表情になった。