同居ノススメ
・
送り出された慎太郎は
徒歩で職場に向かう。
足取りも軽く
朝って・・・こんなに
気持ちが良いもんだったか?
と気づく。
いつも仕事に行くのは、
『憂鬱』の
一言でしかなかったのに
起こしてくれる人がいて、
送り出してくれる人がいて
家で待っていてくれる人がいて
この1人3役、
全てが桃なのに
朝から笑えて、
それだけで、こんなに朝の景色が
変わって見えるとは、
いままでにない感覚で
とても新鮮だった。
それに・・俺はもう・・・
見つけてしまったんだよ、桃。
離れられないのは
きっと俺の方なんだ。
そう確信してしまった。