同居ノススメ
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さすがに
インフルエンザに侵された体に
ムチを打って動いたおかげで
桃は力尽きてしまい、
ベッドに横になりながら
昨日からの慌ただしい時間を
思い返していた。
そもそもなんで
慎太郎との同居が
始まったんだっけ?
あの人、
いうことが適当すぎて
いまいち掴めない・・。
さらっと触れる仕草や
不意にかけられた言葉で
惑わされそうになる。
このザワザワ感・・
何となく分かる。
でも・・・
もう惑わされたくないんだよ、わたし。
誰にも振り回されたくない。
傷つきたくない。
自分が気が付かないようにしていれば
大丈夫。
そんなことを思いながら
眠りについてしまった。