同居ノススメ
慎太郎は静かに
「ただいま・・桃?」と
声をかけながら入って行くと
部屋中真っ暗で
その様子から
桃が寝室にいることは分かった。
「桃・・?」
寝室のドアを
ゆっくりと開けると
すやすやと眠る
桃の姿が目に入ってきた。
ゆっくりベッドに近づき
おでこに手を当てると
熱も下がっているようだった。
昨日から何度か
桃の寝顔を眺めているが
この寝顔も笑顔も・・
桃の全てを手に入れたい・・
そう思うようになっていた。
今までもちゃんと恋愛
してきたはずなのに・・
今までの感情と違う何かが
芽生え始めていた。