T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「お前さんならそう言うと思ったよ。しかしあの子にも困ったものだわね。」

そういうとジェーナはゆっくりと立ち上がった。そのまま鞄を持って美羽の横に立つとそっと頭を撫でた。

「ありがとう。あの子の事を切らないで居てくれて」
「あの。1つだけ聞いても良いですか?」
「なんだぃ?」
「1年経ってアルが消えた後…アルはどうなるの?」
「お前さんの引っかかっていた事はそれかい?」
「……ッ」
「まぁそれだけじゃないにしろ引っかかっていたのは間違いないね。あの子が契約を完了したことは今までないんだ。まぁあの子のあの性格だからね。」

そう切り出してジェーナは座り直した。
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