T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
そう言われた美羽。こんな事実はピエドラから聞いてもいないこと。

「アルから聞いたの。私が彼を要らないっていったら契約が無くなって無効になるからって。言い掛けたのを止められて…本当に要らなくなったら言ってって…」
「そうだね。でもその後何かあの子言っていなかったかい?」
「…私の笑顔を守りたいって…でもその後に私…笑顔なら和希が作り出してくれるって…」

今にも泣き出しそうに声を詰まらせながら話しをしている美羽を優しい眼差しで見つめているジェーナは頷きながら美羽の気持ちを読みとるように聞いていた。

「あの子も不器用だよ。本当に…」
「え……?」
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