T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
それから数日が過ぎ幾望の月の日。15時に仕事が終わり美羽は急いで帰った。買い物をして何よりも和希と逢うあの時間のために。たったそれだけの事なのに美羽には待ちこがれた事だった。

「いっぱい話しもあるし…和希どんな顔するかな!」

一人でへらへらしてしまいながらも家に戻ってきた。

『お嬢?じゃぁ俺でるから…』
「アル!」
『ん?』
「気をつけてね?」
『何をだよ…』

クスクス笑いながら、突っぱねるような言い方をしながらもピエドラの声は心なしか嬉しそうだった。時計を気にしながら少し、また少しと18時が近付くにつれて緊張してくる美羽。1度目には感じなかったのに…
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