T.A.B.O.O～満月のPerfect Crime～

「あの。倉田美羽といいます。和希が事故って…死んだって嘘よね？」
「倉田さん、落ち着いて下さい。」
「警察だからって…！言って良い冗談と悪いことがあるわ！？」
「落ち着いて下さい。とりあえずこちらへ…」

そういわれながら誘導されたのは救急外来から離れ、中央受付に程近いソファだった。

「今回お呼びしたのは先程もお伝えした通りに影山和希さんがお亡くなりになった件なのですが通話記録の最後にあなたの名前と番号があったので…」
「和希に逢わせて…和希が死んだなんて嘘よ！だってほんの少し前まで一緒にいたのよ！私と和希…それに……ｯ」
「美羽ちゃん」