T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
焦らす事を忘れ…

ティナに併せる事を忘れ…

熱くなった自身の体とティナの体をただ夢中に重ね…

ただ…

溜まり行く自身の欲を丸ごとティナに向けた。

じっくりとされた後に一気に襲ってくるその衝動にティナは酔い潰れるかのように『ある瞬間』を境にくたりと力尽きた。

「ハァハァ…」
「ティナ…大丈夫?」
「ピエドラ…」

ぎゅっと巻き付いたティナにそっと抱きしめ返すピエドラ。その腕に嬉しそうに笑いながら胸に顔を埋めた。

「ねぇ…ピエドラ…?」
「ん?何?」
「…キスしたい…ょ」
「ティナ?」
「何でいつもキスだけしてくれないの?」
「…ティナ…」
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