T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
ぐっと肩を押し返したジェーナ。そのまま背中を向け窓際に歩みよった。外を見つめたまま話し出した。

「ピエドラはね節操なしじゃない。手を出したとてティナ1人じゃないか。何人もの人じゃない。それにヌエバだって解るだろう?」
「ダーマ、ですから意義や何やらは聞いていないのです。」

背中側からトンと窓に手を突き押さえ込むようにジェーナの耳元で話し出した。

「手を出す事をイケないと言ってるわけではないのです。あなたも何度と味わっているでしょう」
「しかしあの子が選ぶ道を私がどうこうできないだろう。」
「止める事は出来るだろう?」
「そうは言っても…ッ!」
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