T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
体がだんだんと熱を帯びだし、ドクン…ドクンと脈打つ様子でヌエバはジェーナに凭れ掛かった。

「相変わらず…容赦ないですね…」
「しんどかろうとヌエバ?あなたが望んだ事…ッ…ンァ…」

そう言う中ガタンッ!と音を立てながらも止めが利かない位に深く深く唇を重ね、混ざり合う水音が静かな夜に響きだした。

「私が望んだ所で見放すことも出来たでしょうに…」
「ヌエバ…ここでは…」
「関係ありません。私にとっては場所なんて。カロンと交われるなら…」

そういい顎を持ち上げ、キスを交わした。

窓ガラスのひやりとした固い感覚とヌエバの熱い体や吐息…ジェーナはくらりとした。
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