T.A.B.O.O～満月のPerfect Crime～

「誰か！救急車！」
「女の子がひかれた！」
「うーちゃ…うーちゃん！！」
『お嬢！おい！マジかよ…お嬢！』

誰の声も聞こえないくらいに美羽の意識は遠のいていった。どうしたのか…なぜこうなったのか…解らないまま救急車の到着後乙夏も一緒に乗ってその場を後にした。
ピエドラは急いで上界に向かった。そう、和希に伝える為に。

「ジェーナ！」
「来る頃だと思ってたよ。景山和希ならばもう時期にこちらに着くよ。」
「全く…何であんなことするんだよ。」
「それより同じ位の時間に女の子が呼ばれたが？ピエドラ心当たりは？」
「心当たり…？」

その時思ったのは感じた胸騒ぎだった。