T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「アルバ・ピエドラ…お前は無理だ。今の状態で行くのは無謀だよ。」
「お嬢を守れなかったのは俺のせいだ。」
「しかし死ぬかもしれないぞ?お前がだ。」
「"かも"ですよね。死なないかもしれない。それなら俺は死なない。お嬢が生きてくれさえ居たら俺は死なない。」
「…はぁ……」

ため息を吐きながらもパッと手を近付けるヌエバ。記憶の欠片とピエドラから頂いたエネルギーの光を手渡した。

「渡し方だが…」

そうして伝えられた方法を胸に2人は美羽の元に向かった。その2人を見送るジェーナとヌエバは笑いながらもガクっと膝を付いて座り込んだヌエバ。

「満月に無理するからだよ」

そう言われながらも家に向かっていった。
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